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俳優 アーカイブ

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この俳優いいわ~

アンディ・ガルシア

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映画を見ていたときたまたま、きたきたキターッと思うことがあります。

べつにいい場面のときではありません(そのときは手に汗握るか、鳥肌かもっと一瞬のことだから)。

これから赤丸上昇株の役者に出会ったときのことです。

アンディ・ガルシアの登場はまさにそれでした。

艶やかな黒髪、ラテン独特の小柄で軽い身のこなし、そしてなによりもあの相手を見据える瞳。

存在感があり、色気があります。

これから楽しみ、ホクホク、と思わせてくれた久々の俳優でした。

ガルシアは1956年キューバ生まれ。

5歳でフロリダ、マイアミに移住しています。

フロリダ国際大学入学後、バスケット・ボール選手志望から一転して演劇活動を始めました。

デビュー作はテレビの「ヒル・ストリート・ブルース」。

その後映画『ナイト・イン・ヘブン』の端役などをこなしています。

最初に話題を呼んだのは『800万の死にざま』(86)のキューバン・マフィアの親玉、エンジェル役。

得意のラテン系詑りのスペイン語を駆使して、直情的なヤクザを演じました。

この作品は、以後の彼の方向性を完全に決めたものです。

その風貌とあいまって、彼は実にヤクザと警官役が多いです。

警官だってある意味ではもっともヤクザな役。

つまり、ある種のバイオレンスを感じさせるキャラクターにハマる人なのです。

これは現代の大スターといわれる人達の若いころに共通するものでもあります。

ロバート・デ・ニーロしかり、ジャック・ニコルソンしかり。

しかもガルシアはラテンのハンサムです。

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この俳優いいわ~ その2

アンディ・ガルシア

彼はハンサムであるだけに、内に秘めた暴力はセクシーさにも通じて粗削りな魅力になります。

そのうえ演技派になるためには欠かせない(とわたしは思っています)狂気を内在する役をやってみせたことが大きいでしょう。

エンジェル役は、コイツはひょっとして本当にオカシイのではないかと思わせるほどに、強力なインパクトを残しました。

その後『アンタッチャブル』(87)で俄然注目を浴びるガルシアですが、イギリスに亡命した中南米の大統領役で主演した『アメリカン・ルーレット非情の銃口』(88)はほとんどヒットしませんでした。

しかし『ブラック・レイン』『背徳の囁ぎインターナルアフェア』(89)など次々にヒット作に出演。

まずはスターの仲間入りを果たしました。

アドリブで健さんとデュエットしちゃう明るい役どころをこなすかと思えば、頭脳明晰な正義漢を演じるなど、演技の幅広さも披露。

個人的に言えば『背徳の囁き』の嫉妬に狂うただの男と化したガルシアのラテンぽい単純さ、熱さが好きですが。

やっぱり「浮気したら殺す」なんていうセリフがハマる男は憎めません。

ざっと作品を並べるだけでもわかるように、決して出演作が多いほうではありません。

必ずしも主役ではないというところからしても、彼がいかにこだわって出演しているかがわかります。

いいスタッフ、なによりも脚本にごだわることはつとに有名です。

そして、そのこだわりが『ゴッドファーザーPARTⅢ』へとつながって行きます。

何回ものオーディションをパスして手にした役とは思えないほど、『ゴッドファーザーPARTⅢ』のヴィンセントは、適役でしょう。

気の短いただのチンピラからドンへの野望を抱き、そして跡継ぎへと成長を遂げる役どころは、ガルシアのものでした。

作品自体、とくに恋愛部分は食い足りないところもありましたが、多彩な出演者、壮大なストーリーのなかでガルシアの可能性、スター性は際立って光っていたと言っていいでしょう。

激しい言葉と裏腹に深遠な光をたたえる目。

かと思えば、世の中楽しければいいさ、といわんばかりのいいかげんな伊達男っぽさ。

決してスマートでもエレガントでもないのに、シャープで、あくまでも熱っぽい。

ほんとにすてきな俳優です。

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素敵俳優

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アントニオ・バンデラスは「スペインのメル・ギブソン」として我国に紹介され、そして今なお、そのキャッチフレーズが取れないでいる男優です。

しかし、「香港の黒澤明」ことキン・フーが、映画監督という肩書以外にクロサワと共通するものがないように、バンデラスvs.メル・ギブソンにもまた、オトコである他には、これといった類似点は見つけにくいように思います。

このようなあやかり名称は、多くは無名の人間を世間に送り出す便法として考えつかれます。

こじつけられるか、あるいは、無責任な印象、「どこかメル・ギブソンに似てる!」とかいうのが通称になるとか・・・。


『バトン・ルージュ』(色仕掛けで女の金を狙い、偽装殺人する青年役/89年東京国際映画祭上映)を観ましたが、彼の最良の活躍はやはり、ペドロ・アルモドヴァル作品でのものでしょう。

(アルモドヴァル作品以外でもう1つ、89年のスペイン映画祭で公開されたきりの『27時間』に言及できないのが残念)。

シニカルなアルモドヴァル作品の中で、彼は、愛の殉教者を振り当てられています(『アタメ』『欲望の法則』)。

この映画作家の伝える「愛」は、シニカル、アナーキーが衣をまとった分、逆に純化され、絶対性が強調されており、古風な純愛映画の様相さえ帯びているのです。

バンデラスはその、無謀な愛を純愛に押し上げる〈核〉の役回りを務め、まずまず成功しているといえるでしょう。

さて、バンデラスvs.メル、両者の共通項ですが、強いて探せば、「洗練されていない色気」が思い当ります。

つまり、土臭いということ。

どちらも、ひたすらアカぬけることを競う業界に長く棲息しながら、悪しき「洗練」の価値観から逃れ得たスターです。

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ワイルド~

ヴァル・キルマー

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ワイルドかつセクシー。

クールで知的な匂いを醸しながらも、どことなくコミカルで、歌も上手い・・・。

栴檀は双葉よりかんばし、幼少のみぎりから演技の才能を発揮し、名門ジュリアード学院演技科に最年少入学を果たしたヴァル・キルマーが、一般にも広く知名度を得たのは、86年の『トップガン』からでしょう。

とにかく映画が特大ヒットしたため、トム・クルーズのライバルである、エリート・パイロット役を演じたキルマーと脚光を浴びる形になりました。

しかし、この手の作品ではあまりに有りがちな役であり、出番の少なさも手伝って、キルマーの個性や演技力云々を言及するにはおぼつかないという印象を与えました。

ところが、彼の他の出演作と見比べていった時はじめて、この優等生パイロットが、キルマーの類まれなる演技力の産物だったと気付かされるのです。

『ドアーズ』は、キルマーの蓄積されてきたパワーが全開噴出した作品。

日本での興行はいまいちふるわず、中途半端なドアーズ・ファンからは不評だったものの、キルマーの演技だけは各方面で評価されました。

つぶらな瞳と特徴ある前歯が、ビーバーを連想させる愛敬ある顔立ちの彼が、"リザード・キング"ジム・モリソンを演じるのはちょっと大変かなとも思ったが(ジムを演れるのはジョン・サベージ以外ないと思っていただけに)、映画が進むにつれ、まるで生き与しのように見えてくるのには驚きました。

特に、霊気さえ感じさせるステージ・アクトと、歌いっぷりのソックリさには脱帽です。

エンディングのテロップを見て、歌のほとんどがキルマー自身による事を知り、その歌唱力に感心した人も多いでしょう。

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ワイルド~ その2

ヴァルは、84年のジム・エイブラハムズ&カー兄弟による傑作コメディ『トップ・シークレット』のロック・スター役で映画デビュー。

ここでもオリジナル数曲を、劇中で軽快に歌いこなしているのです。

続く第2作『天才アカデミー』では、粗野で無神経で遊び好き、そのくせ大学での成績はナンバー・ワンという"まぎれもない天才"を瓢々と演じました。

87年の『地獄からの脱出』では演技派へ移行。

ブロンドの髪を黒く染め、いわれなき罪で投獄され苦難を強いられながらも、出版界で成功を収める実在の人物エリオット・バーンズを熱演。

冒頭の豪雨の中でのアジテーションは圧巻です。

G・ルーカス製作の『ウィロー』では、ドジで間抜けですがひょうきん者で、野性味溢れる豪腕剣士マッドマーティガン役で人気を確定。

翌年のTV作品「ビリー・ザ・キッド」では、周囲との同調を許さず、時流から大きく逸脱し破滅へと一直線につき進んでいく、若き無法者ビリーを演じました。

こうやって彼のフィルモグラフィーをたどっていくと、役作りの全てが『ドアーズ』の中で見事に昇華されていたのが分かります。

1作ごとに異なった役を、持ち前の演技力で水準以上にこなし、なおかつその演技経験を新たな個性として完全に貯蓄し、必要に応じて引き出せる器用さ、手札の多さがキルマーにはあるのです。

先に述べた『トップガン』の優等生役もまたしかり、なのです。

映画以外でもキルマーは、舞台への出演は勿論、その脚本執筆、詩集の出版、自費による核ドキュメンタリーの製作と多才ぶりを発揮しています。

多くの監督が、彼にラブ・コールを送り続けているにもかかわらず、年1本という出演ペースを守り続けているあたり、確固たる自信がうかがえて、心にくいばかりですね。

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映画俳優を一度だけ・・・

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ウィリアム・ハートをたった1度だけ遠くから見たことがあります。

それはヴィム・ヴェンダースの新作『夢の涯てまでも』の製作発表記者会見が東京で行われた時だったのですが、あまりにも数多い出席者が広い会場を埋めたその席上で、彼の姿はまるでスクリーンの向こう側の遠い存在にしかみえなかったのでした。

最近はハリウッド・スターたちの来日ラッシュが続き、たとえばリチャード・ギアやアーノルド・シュワルツェネッガーのような華やかなスタアたちでさえ私たちの身近な存在に感じられるようなことも多くなって
きているのだけれど、そんな中でウィリアム・ハートは今もどこかにミステリアスな魅力をたたえた銀幕の彼方の人といったイメージを持つ数少ないひとりです。

そういえば、ジャック・ニコルソンやロバート・デ・ニーロなどに比べてさえも、ウィリアム・ハートのインタビュー記事というのにめったにお目にかかったことがありません。

それに映画の中の彼のキャラクターと、そして時折耳に入ってくる私生活のスキャンダル(?)とのギャップに、私は何度となく迷わされたものでした。

一見、強烈な個性とはほど遠いソフトで優雅な知的イメージに溢れながら、そのくせどこか動物的とでもいえる存在感であたりを圧倒してしまうような大きさ。

ひどくセクシュアルにみえたかと思うと、今度はまるで少年のようなイノセンス。

あるいは女性的ともいえるやわらかな物腰で現実感を超越してしまうような計りしれない未知の人物としてのイメージ・・・。

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映画俳優を一度だけ・・・ その2

ウィリアム・ハートは、まずなによりも"映画的なる"俳優だと思います。

アメリカの強烈な個性派の俳優たちはほとんどが例外なく舞台経験を積んだ人たちであることが多いのですが、ウィリアム・ハートもまたケン・ラッセルの『アルタード・ステーツ』で映画デビューする前は演劇の世界に身を置いていたのです。

しかし、一見萢洋とした風貌と個性の中からにじみ出る動物的とでもいえる彼の強烈な存在感は、私にはなによりも映画でこそ強いアピールを放つように思えるのです。

『アルタード・ステーツ』と『蜘蛛女のキス』を別にすれば、『白いドレスの女』にしろ『再会の時』にしろ、あるいは『愛は静けさの中に』や『アリス』にしろ、彼の演じる役というのはごく普通の男性像ばかり。

それなのに映画が終ってみると、私たちはウィリアム・ハートという男優のはっきりとかたちを成さない強い存在感を潜在的意識の中にインプットしてしまうのです。

それはきっと、彼がごく一般的な男性像の中に、いわば男たちの生の象徴ともいうべき神話的男性像を創造してしまうからなのでしょう。

だからヴィム・ヴェンダースはひょっとしたら、ウィリアム・ハートの中のそうした輕を感じとって『夢の涯てまでも』のヒーローに彼を選んだのかもしれません。

じつは『夢の涯てまでも』とフォルカー・シュレンドルフの『ボイジャー』とのあいだに、ウィリアム・ハートとサム・シェパードをめぐる主役交代というエピソードがあったのですが、シェパードに比較してウィリアム・ハートはこの映画で充分にその魅力を引き出されていないのでした。

ヴィムの共感はむしろ脇役のサム・ニールに向かっているのです。

盲目の母がみた夢を映像化しようと世界を旅する放浪者トレヴァー。

この未来への苦悩を背負ったヒーロー役に、ウィリアム・ハートはなぜか呆然自失しているように私には思えてならないのです。

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たれ目のあの俳優は その2

ウィリアム・ボールドウィン

彼は非常にラッキー・ボーイでもあります。

CMやテレビドラマに出演後、『7月4日に生まれて』(このなかでは注意してみないと絶対気づきません。

トム・クルーズの戦場での部下役。一緒にけがをし、野戦病院では痛いと騒ぐ役)で映画デビュー。

次の『背徳の囁き』では、リチャード・ギア、アンディ・ガルシアに続く準主役。

そして『フラットライナーズ』で主役の5人の医学生の1人に選ばれます。

このときの共演がジュリア・ロバーツ、キーファー・サザーランド、ケヴィン・べーコンとスター揃い。

アメリカでは2ケ月連続興業ベスト・テン入りする大ヒットとなり、この作品でジュリア・ロバーツとキーファー・サザーランドの婚約・結婚3日前に破棄という大ゴシップのおまけまでつきました。

4作目『バックドラフト』になると、見事主演を射止めてしまいます。

監督はロン・ハワード、共演がカート・ラッセル、スコット・グレン、ロバート・デ・ニーロということなし。

運も才能のうちだとすれば、ウィリアムはまさに資質をもっています。

この『バックドラフト』は、彼自身に通じるところが多い役どころです。

兄弟が同じ仕事を選んでいること、警官や消防夫に多いアイルランド系であること。

本人も自分と重ね合わせて演じた部分も多いそうです。

ロバート・デ・ニーロとの共演も、役者としてスポンジのような成長期の彼にとって影響大だったようです。

デ・ニーロの出演が決まった時、インディアンのように小躍りしたウィリアム。

デ・ニーロのことは「内面を掘り下げる演技のアプローチがすごい」と絶賛しています。

ウィリアムはデ・ニーロに声が似てる、笑顔が似てるといわれます。

実際、撮影の際は兄弟役のカート・ラッセルより似ているのは変だというので、一緒に笑うシーンは作りませんでした。

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七光り

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エミリオ・エステヴェス

ハリウッドのサラブレッド・ブラザーズといえば、ご存じエミリオ・エステヴェスとチャーリー・シーン。

親の七光を浴びてすくすくと育ち、さらには父親を追い越そうというところが共通しています。

兄弟共演はもちろんのこと、パパ、マーティンとの共演もしょっちゅうで、次男のラモン、末っ子のレーネもデビューしました。

まさに理想的な仲良い芸能ファミリー。

一家の長男エミリオは根っからの兄ちゃん気質。

かつてブラット・パックと呼ばれたYAスター集団(ロブ・ロウやトム・クルーズら)でも常にリーダーシップをとっていました。

ロスのハードロック・カフェを溜り場としていた彼らの議論や悪ふざけの中心にいるのはエミリオであり、最後に勘定書きを手にするのも彼。

仲間を率いて「俺についてこい」とやるのは、公私共に彼の性分らしいですね。

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